Ma Vie En Rose




ゆーたんは、スカートを1枚持ってます。フリーサイズなかんじのウェストゴムのギャザースカート。なぜ持ってるかというと、あったらはくのだろうかという実験です(笑)。

で、はくのかと言うと、数ヶ月に一度、思い出したようにはきます。母の趣味ではかせているのではなく、あくまでも本人がはきたいといったときにです。実験だから(笑)。

過去に休日それをはいて外出したことは一度あるんだけど、しばらくしまいこんでいたので忘れていたらば。突然、保育園のクリスマス会にはいていくと言い出しました。私は、だめだという理由が何もないので、はいていかせることにしました。おかしいと言われるからやめなさい、というのは理由にならないし。おかしいと言われてきて、それがいやでもうはかなくなるか、それでもはきたいかは、自分で感じて考えて決めてほしいのよね。なにごとも実体験です。

いちお、保育園の人々の衝撃を和らげる配慮として(笑)下にデニムのズボンはかせたので、それはそれでありじゃない?という重ね着ルックだったのですが、暑いかゆいで途中で脱いでしまったのだそうな。なーんだ。でもやはり「お兄さんお姉さんたちにさすがにおかしいと言われてしまったので脱ぎました」と連絡帳に書かれ、おかしいと言われる現実をわかったかな、と思っていたところ。

その週末、ゆーたんはまた「スカートはいてく」と言いました。じじばば宅に行くというのに。しかもまたズボンをはかせようとすると「ひらっとしないからいやだ」と単独着用を希望。うーん、それじゃあ寒そうだからこれはく?と白タイツを見せると、「はく!」と喜んで着用(笑)。着替え終わったゆーたんに、「じーじたち、おかしいって言うかもよ?」と言うと、「いわないよ。すてきっていうかもよ。そしたらありがとうっていうの」と実に嬉しそう(爆)。というわけで、そのまま連れて行きました。

実家の面々の反応は「ええっ。スカートはいてんの?(苦笑)」「ついにそんな趣味に・・・」「んまーっ、あんた(私のこと)何やってんの・・・」とごく当たり前の反応。これが現実(笑)。

そして 1)「ぼくはスカートはいてるけどおとこだよ」とひょうひょうと言い、 2)その格好で「アバレ〜ン、りゅうきー!」(テレビ見てないのででたらめ)といとこに蹴りを入れ、 3)「くるっとするからしゃしんとってー」とくるくるひらひら回り続け、そこまで見るともうだれも違和感を訴える者はいなくなり(笑)。そういうものとして受け入れられた、ゆーたん4才のとある一日でした。

家族で茶など飲みながら、私が「でもさー、スカートはいちゃいけない理由は思いつかないんだよね」と言うと、「そりゃそうだ」とばーば。女の子はズボンもスカートもはけるんだもん。そして「そういえばあんたは子どもの頃スカートはかなかったわね〜」とにわかに思い出した様子。実は私は小3くらいからスカートいやで(でも髪は長く)、小学校の卒業式もズボンだったんである。

ジェンダーフリー話にはうなづき、ままごとで料理をしているゆーたんをおかしいとは言わない人も、スカートをはくとさすがにびびる(笑)。おかしいというボーダーラインが人によって場所・時代によって違うだけだと私は妙に客観的にみているのですが。ゆーたんも、今のところ「女の子になりたい」んではなく「自分は男だ」というアイデンティティーを持ち、「ひらっとするスカートをはきたい」らしいです。(大人でいうとトランスヴェスタイトだね。)いや〜将来楽しみ(笑)。






どんな服を着て、
どんな髪型をして、
どんなしゃべりかたをして、
どんな人を好きになるかなんて、
人それぞれ。

2003/12/23


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